「水曜どうでしょう」藤村Dがこっそり教える 地元民に愛されるなまら旨い店

藤村さん

Yorimichi AIRDOをご覧のみなさま、こんにちは。

今回お届けするのは、北海道が誇る大人気バラエティ番組「水曜どうでしょう」のディレクター「藤やん」こと、藤村忠寿さんがオススメする札幌のなまら(すごく)旨い店、でございます。

「どうでしょう」は、出演陣である大泉洋さん・鈴井貴之さん(通称ミスター)と、ディレクター陣である藤村さん・嬉野(雅道)さんの4人組が、レンタカーやカブなどを使って、国内外のいろいろな土地を旅する企画がとくに人気なのですが、車窓からの美しい景色とかはわりとどうでもよくて(笑)、四人の会話がめちゃくちゃ面白いんですね。

4人の中でも、特に大泉さんが注目を浴びて、いまや全国区の俳優さんになったわけですが、他のメンバーもそれぞれたいへん個性的です。中でも藤村さんは、「魔神」と呼ばれる甘党&大食いの男であります。魔神ですよ魔神。食の取材において、こんなに頼もしい人がいるでしょうか。

なお、わたくしごとではありますが、編集部からのオファーをふたつ返事でOKしたのは、「藤村さんに恩返しをしたい」という思いからでした。

実は、結婚するときのお祝いVTRに藤村さんと嬉野さんがご出演下さっているのです。夫の知人に北海道テレビ放送(HTB)の方がいらして、しかも、藤村さんのお隣のデスクだというので、夫婦そろって「どうバカ」*1であるわたしたちのために、ひと肌脱いでくださったのでした(いい人過ぎる)。

結婚パーティーの会場で「君たちのことはよく知らないけど、おめでとう!」という藤村さんのコメントが流れたときには、感動したし、笑いました。よく知らないなら断ってもいいはずなのに、快く引き受けてくださる器のデカさ。さすがは「どうでしょう」班としか言いようがありません(拝み)。いち面識もない新郎新婦のためにありがとうございます! この恩返しはいつか必ずしますんで! そう誓って早6年。やっとチャンスが巡ってきたようです。

というわけで、前置きが長くなりましたが、藤村さんと巡る札幌なまら旨い店の旅、スタートです!

札幌地図イラスト

イラスト:caco

▼目次

onちゃんがデカ過ぎる、HTB新社屋

藤村さんと言えば「どうでしょう」、そして同番組を語る上で欠かせないのが、制作局であるHTBの旧社屋と、そのすぐ隣にある平岸高台公園です。

番組本編の前後に流れるミニコーナー「前枠・後枠」がこちらで撮影されていることは、ファンならば周知の事実。この日も5〜10分おきくらいにどこからともなくファンの方が現れては、番組と同じアングルで記念撮影をされていました。藤村さんとの待ち合わせ場所は、やはり、ここをおいて他にありませんよね。

藤村さん

……と、そこに、ご本人登場です。わたしもですが、公園にいた他のファンも一気に色めき立ちます。「うわ、本物だ……」。しかし藤村さんはいたって平然としています(笑)。


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本日はよろしくお願いします。去年の9月に新社屋に移られてから、こちらの公園には?


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来ない来ない。引っ越してすぐの頃は「やっぱりこの社屋がいい!」なんて言ってたけど、今は新社屋の方が全然いいもん(笑)。すすきのがすぐ近くだしさ。


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確かにここ、繁華街からは離れてますもんね……。あ、でも、(どうでしょう)新作の前枠・後枠はどうするんですか?


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次どうしようかなと思ってるんだよね。会社の近くだと、街中になっちゃうでしょう? 俺らあんまり面倒くさいことしたくないからな〜。

もともと前枠・後枠は「遠くに行くのが面倒くさいから」という理由で、旧社屋のすぐ隣にあるこの公園で撮っていたそうなので、新作でも恐らく、どこか面倒くさくない場所で撮影されることでしょう。そんなユルさもファンからするとたまらないのでありました。

続けて、旧社屋の前でもバシっとポーズを取っていただきました。なんたって、ここは藤村さんが監督、嬉野さんがプロデューサーをつとめたHTB開局50周年ドラマ「チャンネルはそのまま!」*2のロケ地でもあるのですから。

藤村さん
素敵なポージング


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「チャンネルはそのまま!」はここを使ってるんですよね?


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そうそう、ここを全部使って撮ったの。


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会社が新社屋に移転したことで、逆に旧社屋を自由に使えたんですね。


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そう。それはすごいよかったねえ。


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タイミング的にはラッキーでしたね。移転が早過ぎても遅過ぎても使えなかったでしょうから。


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前日まで生放送とかやってたところを全部そのまま使えたからね。リアルさがすごいよ。


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それはすごいですね!


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つまり「チャンネルはそのまま!」がこの社屋の最後の仕事だったのよ。総監督の本広克行さんが、旧社屋の記録っていう意味合いもすごく強いと考えていて、いろんな画角から、中の様子を撮ってくれて。

ドラマとしてだけでなく、HTB旧社屋の記録映像として楽しむこともできる。開局50周年記念にふさわしいコンセプトではないでしょうか。

なお、同ドラマには、藤村さん他、どうでしょう関係者のみなさんが多数ご出演されていますので、どうかお見逃しなく!

「どうでしょう」の聖地を訪れた後は、さっそく本日の1軒目に……と思ったのですが、少し時間に余裕があるぞということで、急遽、時計台とHTBの新社屋をご案内いただきました。ゲストなのに現場の仕切りをしてくださって……根っからのディレクター気質に感謝です(寝土下座)。

まず向かったのが、みなさんおなじみ時計台。このアングル、分かりますかね……? 「日本全国絵はがきの旅2」に出てくるアングルです(ややマニアックですみません)。

藤村さん
あのアングルだ!

全国各地に散らばる絵はがきの撮影地を訪れるこの企画では、ミスター*3が2箇所目で早くも地元札幌の絵はがきを引き当ててしまったことを受け、大泉さんのお父さんが「なんとかインチキできんのか」と言ったことでつとに有名です。まあ、旅に出たはずの息子がすぐ帰ってきたら、そう言いたくもなりますよね(笑)。

そしてこちらが新社屋! 当たり前だが新しい! 立派だ! 1階には一般客が入れるゾーンがあり、お土産も買えますし、記念撮影もできます。

藤村さん

藤村さん

個人的にはHTBのマスコットキャラクター「onちゃん」のデカさがツボでした。これは間違いなく映えます。大通り公園からもすぐですし、寄り道スポットとして覚えておいて損はありません。

藤村さんとonちゃん
主張が強いonちゃん

藤村Dが猛烈にハマった、砂肝リゾット

楽しい寄り道のあとは、いよいよお食事の時間です。訪れたのは、札幌時計台ビルの地下1階にある「Risotteria.GAKU(リゾッテリア ガク)」さん。リゾットのおいしいイタリアン、ではなく、リゾットのみで勝負する専門店です。藤村さんが以前から「うまそう!」と目を付けていて、実際に食べたら見事にハマったお店とのこと。

藤村さんチョイスの「コリコリゾット」と「海の幸のクリームリゾット」が来るまでの間、おいしいお店の選び方についてお伺いしました。


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藤村さんのお店選びの基準って、店の雰囲気というか……。


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気だね(笑)。


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気ですか(笑)。


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うん。気のいい店があったら入るね。


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へえ。マスコミの人って、なんとなく行きつけの店をいくつか持ってそうなイメージですけど、藤村さんはそうじゃないんですね。


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まだまだ行けていないお店がいっぱいあるから、それを考えると、行きつけの店なんて作らない方が絶対いいと思っていて(笑)。


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そうだったんですね。


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とくにお昼ご飯はなるべく違うところに行くね。


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隠れた名店を見つけるのが上手そう……! ちなみに、新規オープンのお店も行かれます?


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新しい店ってなると心躍るからね。とりあえずは行ってみるよね(笑)。


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ふふふ、心躍るんですね(笑)。Risotteria.GAKUさんとの出会いはどんな感じだったんですか?


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すぐ近くにAIR-G'(FMラジオ局)がある関係で、このあたりはしょっちゅう来てたから、「おっ、ここは!」って気になってはいたの。


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いい気を放っていたんですね。


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そうだね。リゾットが出てきたときに「これはうまいだろう」って確信したんだけど、量が少ないんじゃないのか、と思って。でも食ってみたら量は十分。これは絶対アタリでしょ! と思ったなあ。北海道って、別にリゾットのイメージないけど、ここのは本当にうまいから。

気のいい店の、当たりリゾット。これは期待できそうです。最初に運ばれてきたのは、「コリコリゾット」。砂肝・豚タン・エリンギ・竹の子など、コリコリ食感の食材を使ったリゾットで、藤村さんのお気に入りです。確かに、女子受けしそうな華やかさとは裏腹に、食べ応えがあります。そして何より食感が楽しい。それから、リゾットのまわりに敷かれているのは、パン粉とパプリカパウダーを混ぜたもので、これは季節によって内容が変わるそう。来る度に、ちがう風味を楽しめるとは、なんとも憎い演出ですね。

コリコリゾット

そして「もうひとつ頼もうよ!」と選んでくださったのが、「海の幸のクリームリゾット」。こちらは、藤村さん判断で、チーズをトッピングし、焼きリゾットにしてもらいました。このプラスαによって、濃厚さが倍増。海の幸のミルキーな旨味とチーズのおいしさがダブルで押し寄せてきます。あつあつリゾットがお好みの方にはこちらもオススメ!

海の幸のクリームリゾット

Risotteria GAKUさんのリゾットは、お米の一粒一粒が旨味でコーティングされている感じがして、噛みしめるたびに、口のなかがふわ〜っと旨味でいっぱいになります。そりゃあ藤村さんのビールもグイグイ進むわけです(2杯飲んでました)。北海道なのにリゾット、という変化球も悪くないなあと思いました。

藤村さん
昼間っからビールが進むぞ〜!

リゾットを平らげた後は、14時からの限定ドルチェ「巨峰とショコラのモンブラン」も頼んでみました。実は藤村さん、この頃すっかり甘党を卒業され、その代わりお酒をたくさん飲まれるようになったそうなのですが、食べればやっぱりいい笑顔! そして藤村さん×スイーツと言えば、どうバカ的には「対決列島」シリーズが思い出されます。

巨峰とショコラのモンブラン


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これはおいしいですねえ。

藤村さん

藤村さん
魔神が…魔神が笑った…


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かつて「魔神」*4と呼ばれた男なだけあって、やっぱりスイーツがお似合いになります。


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巨峰のちょっとした酸っぱさがいい感じに効いてる。


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うそ、味の解説をしてる……?


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当たり前だろ!?(笑)。

藤村さん


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すみません(笑)。いや、でも、藤村さんと言えば「対決列島」*5のイメージなのでつい。大泉さんたちに「こわい!」って言われるほどの超早食いだったじゃないですか。


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人間が一生懸命な姿ってやっぱりすごいんだよ。この人死ぬんじゃないかって思うくらいね(笑)。


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あの企画では、命を削って甘い物を食べてましたもんね(笑)。お菓子を食べるだけで人ってこんなに鬼気迫るもんなの?っていう。あれは感動的でしたね。


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いい大人が、朝5時くらいから枕元に水ようかん持って立ってて(笑)。


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半分寝ながら食べるんですよね、それを。


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あれは面白いよねやっぱり。


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はい。遊びたい盛りの高校生でもあそこまで過酷なことはしませんから(笑)。


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思いついちゃうんだよな、人を困らせる方法を。寝てたら枕元に立たれてて、いきなり水ようかん食わされるとか、絶対に嫌だなってことを思いついてしまう(笑)。


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旅をしてるうちにいろいろと思いついてしまうってことですね。「よし、ようかんで寝込みを襲うぞ」と。


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人間って寝込み襲われると弱いよね(笑)。


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夜中にようかんを食べるという条件は同じはずなのに、寝込みを襲う側はちょっと元気で、食べる力もあるんですよね。でも、ほんとに寝てた方は、ようかんが全然入っていかない(笑)。ちょっとでも先に起きてた方のヤツが強いっていう。あれは本当に面白かったです。

リゾッテリア ガク

  • Risotteria.GAKU 時計台
  • 住所:札幌市中央区北1条西2丁目 時計台ビルB1F
  • TEL:011-219-6004(予約不可)
  • 営業時間:11:00~22:00(L.O 21:30)
  • 定休日:不定

risotteria-gaku.net

藤村Dの目がガチになる、極上生ラムジンギスカン

名物ディレクターから直接伺う制作秘話は大変貴重で、永遠に聞いていたいところですが、次のなまら旨いお店が待っています。

やって来たのは、ジンギスカンのお店「ふくろう亭」です。こちらでは、生ラムのジンギスカンをいただきます。

藤村さんとトミヤマさん
店主さんと1枚


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……素人発言ですみませんが、これはやっぱり鍋奉行的なひとが要るんですかね?


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俺が完全にそうだから。人に触らせないから。

藤村さん
本当に触れない


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撮影以外の、こういう現場もきっちり仕切るんですね(笑)。


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わけの分かんない奴がやるとさ、とにかく肉を乗っけちゃうんだよ。どんどん乗っけてさ、真っ黒になっちゃってさ。それで最終的には「いいから早く食え」みたいな。いや、お前が置くのが過ぎるんだろ、って。一人一枚ずつ焼いて、じっくり味わって食え、と。


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では、お言葉に甘えて、奉行に焼いていただきます!


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(匠の鋭い目つきで焼いてからの)今、最高! 最高の状態です!


藤村さん
最高の状態でバトンタッチ


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早速いただきます。……なにこれすごい旨い(泣)。


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牛肉とも豚肉とも全然違うよね。俺、肉の中では、やっぱり生ラムがうまいと思うんだよね。柔らかさが半端ないし、肉感もあるし。日本でおいしいラム肉食えるのは、札幌だけだと思うくらい。


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そういえば、北海道に来て何年くらいたったか覚えてますか?


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大学生のときに来て、卒業してから30歳まで東京にいて、それからずっと。今54歳だから、24年間かな。地元(名古屋)で暮らしたよりも長くなっちゃった。日ハムを応援するようになったとき、「北海道人になったんだ」と思ったよ。最初は全然ドラゴンズを応援してたもん。(肉を食べながら)……柔らかさが違うね……。


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全然臭くないし。なんでしょう……いい。「いい」としか言えない。


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独特の旨さがあっていいんだよなあ。あとね、肉を一枚焼くのにも、荘厳な感じを出した方がいんだよね。ジーっと見て(笑)。もうちょっと気楽にやれよって言われちゃうくらいじーっとね。一枚一枚きれいに焼きますよ、っていう。


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なんか、大人のジンギスカンですね。


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わさわさやるなと(笑)。


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本当に焼くのお上手です。ヤバい。食品サンプルみたい(笑)。

焼き手がプロ、ということもあって、本当に生ラムのおいしさが際立っていました。程よい柔らかさ、ジューシーさはもちろん、臭みがないから、お肉なのにサラっと食べられる。あと、肉汁を吸ったもやしもおいしかったなあ(うっとり)。

藤村さん
魔神もご満悦

北海道にはジンギスカンのおいしいお店がたくさんあると思いますが、「ふくろう亭」はおいしい上に「チャンネルはそのまま!」のロケ地としても使われているので、聖地巡礼もできてしまいます。一粒で二度おいしい!


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ドラマで観た「ふくろう亭」のジンギスカンがすごくおいしそうだったんですけど、あれって、温かいものを食べてたんですかね?


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そう。いい感じに焼けるのを待ってから「よ―いスタート!」ってやってたよ。


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演技じゃなくて、本当においしいものを食べてたんですね(笑)。いい現場だなあ。

「ふくろう亭」のシーンは1日で一気に撮ったそうで、タイトなスケジュールゆえのご苦労もあったようですが、芳根京子さん以下、キャストのみなさんがおいしそうに食べていたのは本当だったのだと知ってうれしくなりました。

ふくろう亭

  • ふくろう亭
  • 住所:札幌市中央区南8条西5丁目 キャピタルYMD1F
  • TEL:011-512-6598
  • 営業時間:17:00~22:30
  • 定休日:月曜日

http://www5.plala.or.jp/fukuroutei/www5.plala.or.jp

藤村Dが通い続ける、「すすきので支持率0%」の店

ジンギスカンでほどよくお腹が一杯になったところで、腹ごなしがてら歩きつつ、本日ラストのお店を目指します。目指すはすすきのエリア。先ほど、新規開拓が大好きで、行きつけの店は持たないと仰っていた藤村さんですが、実はずっと通い続けているお店が一軒だけあるのです。

その名も「本気食 聡咲(まじしょく そうさく)」。入店するや、目に飛び込んできた大量のお皿。マスターはすでに準備万端でした。お刺身の盛り合わせや、きんき焼き、ほっけフライなど、海の幸を味わえるメニューから、藤村さんの好物で、北海道産の豚肉を使ったカツサンドまでが次々に盛りつけられていきます。

カツサンドなど
パーティーみたいな量だ

これは正直かなり目移りするメニューです(歓喜)。手の込んだ料理も気になりますが、茹でただけのとうもろこしも魅力的だったりするわけで。藤村さんも「北海道に来て本当にうまいと思ったのは野菜だった。野菜めっちゃうまい」と仰っていましたし。でも、そればっかり食べてたら、他のものが入らん!

一体どれから食べるべきか、仕事そっちのけで悩んでいたら、マスターが「料理と一緒にお酒も並べようよ、その方が見栄えがいいよ!」と……現場を仕切ってくださるこの感じ、藤村さんとどこか似ています(笑)。

マスター
準備万端

マスターのホスピタリティは徹底していて、メニューも手書き、しかも、日替わりメニューが結構ある模様。こだわりが満載&食べる人のことを考えているのが伝わってきます。「こんなお店が近くにあったら、そりゃあ誰だって常連になるよ〜!」と思ったのですが、藤村さんとマスターの出会いは、必ずしも良好ではなかったようで……。


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初めて会った時のこと覚えてますか? お仲間とお店を出られた藤村さんがひとりで戻ってきたと伺っているんですが。


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覚えてるよ! あのね、藤やんから「オヤジ、あんなことトイレに書いてあったらお客さん来なくなるだろ」って言われて「俺はな、自分が好きなことを命がけでやってるんだから、人にとやかく言われる筋合いはねえ」って返したの(笑)。

マスター


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ははは、そうだったそうだった(笑)。「男たるもの」みたいなことが書いてあって、「あんなこと書いたら客が来なくなる」って思ったんだよね。


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俺はそのときまだ藤やんのことよく知らないからさ、「なんでお前にオヤジって言われなきゃいけないんだ」と思って。


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でも、俺らからすると「客商売のクセになに説教してんだよ?」みたいなのがあるのよ(笑)。


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当時は、メニューにも「何を食べたらいいですか?とか聞かないで自分で選んでくれ」みたいなことを書いてたんだよ。俺もちょっと必死だったし、突っ張ってたから(笑)。


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だからね、お互い一生懸命だったの(笑)。


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俺からすれば、いきなりそんなこと言われて「クソ生意気だな」って。で、年齢聞いたら2個下でしょ?


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そうそう。


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なんだかすごい出会いですね。バチバチじゃないですか。


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バチバチではないかな……お互いのことが分かんないから知りたいっていう感じ(笑)。


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そうだね。藤やんがあのまま帰ってこなかったら、今の付き合いはなかったよね。まあ、人の縁ってそんなもんだよね。最初から「こうだ!」って決めつけると、損することもある。「この人とちょっとしゃべってみようかな?」から何かが始まるかもしれない。ただ、人間っていうのは、嫌なものには触らないんだよ、普通はね。ただ、藤やんにしても俺にしても、ちょっと変わってるところあるから、嫌だったらどこまで自分が嫌になっちゃうのかなと思って突っ込んでみたりする。そういうヘンなクセがついてるのは似てるかも。


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お互い「客商売」だからね。何かを提供するときに、お客さんのためだけにやればいいかって言うと、そうではないわけで、だから「この店、何なんだろう?」って気になったんだよ。だって、ここに移転してくる前なんてさ、階段のところに「入らない方がいい」みたいなことがずーっと書いてあったんだから(笑)。

藤村さん


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「他にもいい店ありますよ」とか書いてたね。でもそれって本当にそうだから。


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だけど「このハードルを超えてきてくれたら、誠心誠意やりますよ」っていうことだよね。


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そうそう。最後のドアのところには「あなたの勇気を褒めますよ」って。


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「よく入ってきた!」ってね(笑)。

最悪の出会いから親しくなるまでの流れは、まるで少年マンガのよう。しかもマスターは当初「どうでしょう」のことをまるで知らなかったそうで、いまも「お客さんに番組のことを言われても、分からないときがあるんだよ」と仰っていました(息子さんが「そのお客さんは藤やんだよ!」と教えてくれるまで知らなかったそうな)。しかし、そうであっても、お互いをクリエイターとしてリスペクトし合っているのが会話のはしばしから伝わってきます。いいですよね、大人の友情。

ちなみに、今回のメニューは遠方から北海道に来たお客さんを想定したもので、それはそれで最高だったのですが(きんき焼きの旨さがいまだに忘れられません)、藤村さんによれば、袋入りのインスタントラーメンにマスターがちょっとだけ手を加えた「ぼったくりラーメン」がおいしいらしいので(笑)、次回の宿題にしたいと思います。

本気食・聡咲

  • 本気食・聡咲
  • 住所:札幌市中央区南5西5丁目 モモヤビル4階
  • メールアドレス:soh.1zzz@docomo.ne.jp(要予約)
  • 営業時間:日〜木 18:00ごろ~23:00ごろ  金・土 18:00ごろ~翌5:00ごろ
  • 定休日:不定休

blog.goo.ne.jp

藤村さんと巡る北海道のなまら旨いお店は、本当にどれも旨く、しかも、舌以外で味わう旨さ(気がいいとか、聖地巡礼もできちゃうとか、お店の方の人柄がいいとか)もあって、幾重にもお得感がありました。

ああ、こうやって人は、北海道にハマっていくんでしょうね。藤村さん、本当にありがとうございました、そして、ごちそうさまでした! また北海道に来ますね!

撮影:小野奈那子

書いた人:トミヤマユキコ

ライター/大学講師。書籍・マンガのレビューを中心としつつ、フードカルチャーやファッションなど、頼まれればなんでも書くライター。著書に『パンケーキ・ノート』(リトルモア)、『大学1年生の歩き方』(清田隆之との共著、左右社)、『40歳までにオシャレになりたい!』(扶桑社)、『夫婦ってなんだ?』(筑摩書房)がある。大学では少女マンガ研究者としてサブカルチャー関連講義を担当。
Twitter:@tomicatomica_


「水曜どうでしょう」の聖地に行くならAIRDOで!
www.airdo.jp

編集:はてな編集部

*1:重度の「どうでしょうファン」のことをこう呼ぶ。他に「藩士」という呼び方もある。

*2:同名の漫画を原作にした、2019年放送のドラマ。原作者は佐々木倫子さん。北海道のテレビ局を舞台にしたコメディで、藤村さんも出演した。

*3:HTB公式サイトによると、「水曜どうでしょう」の象徴という意味の「ミスターどうでしょう」が由来。「北海道212市町村カントリーサインの旅I」の雨竜町のシーンで、大泉さんが言い出したのが始まり。

*4:一説によると、「水曜どうでしょう」の企画「原付西日本制覇」で、甘味の早食い対決をした際、甘い物好きの藤村さんが無敵の強さを誇ったことから名付けられたと言われる。諸説あり。

*5:「水曜どうでしょう」の企画で、正式名称は「対決列島 ~甘いもの国盗り物語~ 」。北海道から九州までをレンタカーなどで移動し、通過した都道府県でそれぞれ土地の名物を早食い対決する、というもの。