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【ビール党なら知っておきたい】星印の意味は? サッポロビール9つのトリビア

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みなさんこんにちは、北海道の遠軽出身・ナッツ(@nuts612)です。
ただいま、札幌にあるサッポロビール博物館に来ております。(しかも特別に貴賓室に入らせていただきました)

こちらの博物館は、サッポロビールの様々な歴史を知ることができる施設となっているのですが、サッポロビールの歴史ってめちゃくちゃスゴイんですよね。だって、日本で初めてつくられたビール、それがサッポロビールなんですから!!!

明治9年(1876年)、今から約140年前にはじまった日本人による初めてのビールづくり。そんな日本のビール史を切り開いてきたサッポロビールが、さらに美味しく飲めちゃう9つのトリビアを博物館の様子と共にご紹介したいと思います。

ちなみに最後には綺麗なお姉さんに、博物館限定ビールを注いでもらいました。

それでは、どうぞ。

 

ビール好きなら知っておきたい! サッポロビールの9つのトリビア

1. 近代国家の象徴として生まれた日本初のビール

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さかのぼること明治2年(1869年)。北方の防衛と近代産業の育成のため、政府は開拓使を設置し、蝦夷地を「北海道」と改名します。そして文明開化の名のもとに、北海道では30を越える工場の建設がスタート。そのうちの1つが、ビール醸造所だったそう。

外貨獲得、そして近代化の象徴としてビールづくりが札幌でスタート。冒頭で述べた通り、明治10年(1877年)に日本初の国産ビール「札幌ビール」、現在の「サッポロラガービール」が登場しました。

 

2. 日本のビールづくりを成功へと導いた「村橋久成」の挑戦

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 「日本初のビールがサッポロビールだということはわかったけど、なんで札幌? 東京とかじゃないの?」

そう思われた方も多いはず。

実は当初の計画では、政府首脳に直接見せられるよう東京でビール醸造所を建設する予定でした。しかし当時のビールづくりには、長期間の低温維持が必要。天然氷しかない時代に東京でビールづくりをするというのは、莫大なコストがかかります。

そこで「うまいビールづくりには、北海道しかない!」とクビを覚悟で異を唱えたのが、村橋久成氏。当時32歳の村橋氏は、綿密な計画と開拓事業への情熱を持って上官に直談判。東京から札幌へ建設計画を変更することが決定し、村橋氏は開拓使麦酒醸造所の責任者を任されます。

 

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しかし課題は山積みでした。当時の日本は瓶をつくる技術がなかったため、村橋氏は港町を巡って、輸入ワインや輸入ビールの空き瓶を買い集めます。さらに輸送中に酵母が発酵してコルク栓が抜けてしまったことから、コルク栓も改良。

村橋氏の「なんとかこの地でビールづくりを成功させるのだ」という強い反骨精神がようやく実り、明治10年、予定よりも5ヵ月遅れてビールが完成するのでした。まさに挑戦者の手によって生まれたビール、それがサッポロビール!

 

3. 星印に込められた開拓使たちの想い

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発売開始当初からラベルに印字されているのが、サッポロビールおなじみの星マーク。この星は「五稜星」と呼ばれ、蝦夷地を開拓していた開拓使たちが、北海道へ向かうときに目印にしていた北極星を意味します

未開の地を開拓していった開拓使たちのフロンティア精神。この星マークは、北海道とビールに夢を託した開拓使の想いが詰まっているのです。
なお当時の赤星デザインは、現在も「サッポロラガービール」で受け継がれています。フロンティア精神に浸りながら飲みたいビールですね。

 

4. 事業開始から5年目にして明治天皇にお褒めをいただく

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サッポロビール博物館の貴賓室(一般公開はしておりません)には、明治天皇がお掛けになった椅子がいまでも残っています。

こちらの写真は昭和43年に昭和天皇御臨幸の折の椅子ですが、過去には開拓使の視察で行幸されていた明治天皇がなんとサッポロビールをお飲みになり、さらにはおかわりを御所望されたそう。明治天皇にお褒めをいただいたビール、それがサッポロビール!!!

 

5. 戦前はサッポロ、アサヒ、エビスが合併し「大日本麦酒」となる

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こちらは当時のビールの広告なのですが、よく見ると「SAPPORO」と「ASAHI」が並んでいますね。

実は1903年に札幌麦酒株式会社(札幌ビール)は東京へ進出。日本麦酒株式会社(恵比寿ビール)が大打撃を受けます。そこで日本麦酒社長の馬越さんが業界の再編成を提案。
札幌麦酒株式会社と日本麦酒株式会社、そして大阪麦酒株式会社(朝日ビール)の3社が合併し、大日本麦酒株式会社が1906年(明治39年)に誕生したのです。

 

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そして戦時中は世界中にビール工場を展開。
有名なところでは、中国のビール「青島ビール」も実は大日本麦酒がつくったビールだそう。戦後に日本は工場を手離しますが、そのまま工場は稼働し、みなさんご存知の青島ビールが生産されていったのでした。

 

6. 原料は共同契約栽培、すべての製造プロセスに携わる

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ビールづくりに欠かせないのが、麦とホップ。……「麦とホップ」、ビールのCMなどでもよく耳にするフレーズですね。

通常、ビールづくりにおいては原料を仕入れてつくるのが一般的ですが、サッポロビールの場合は原料も協働契約栽培しています。10年以上前から、すべての原料の生産のプロセスに携わってビールづくりをしているそうです。これはなかなか他社ではできない試み。

先人たちが苦労して開拓事業をはじめ、この北海道という地でビールをつくり、改良し続けてきたスピリッツを引き継ぐ――ビールをつくる上で当たり前のことを、サッポロビールはこれからも地道にやっていきたい、という想いが表れているのです。

 

7. 経営理念が素晴らしい

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「オンリーワンを積み重ね、No.1へ」

これは、サッポロビールが掲げる企業メッセージ。フロンティア精神を持って、常にビールの歴史を切り開いてきたサッポロビールですが、現在もサッポロビールにしかできない、オンリーワンの取り組みを多く展開されています。

たとえば「サッポロクラシック」。1985年に誕生し、いまなお物産展などの特別な場合を覗き、北海道限定で発売されています。また今回訪れたサッポロビール博物館も、日本唯一のビール博物館。そして先ほどご紹介した協働契約栽培もサッポロビール独自の取り組みです。

いやぁ〜〜、オンリーワンを積み重ねてNo.1を目指すという姿勢、かっこいいです。

 

8. 「サッポロラガービール」それは現存する日本で最も歴史のあるビールブランド

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先ほど少し触れた赤星デザインがいまなお残っている、「サッポロラガービール」。実は「サッポロ生ビール黒ラベル」が1977年に登場して以来、サッポロラガービールのシェアは年々減少。主役を生ビールへ譲りましたが、近年その人気が復活しているそう。

上記写真は、僕が先日こだわりが強そうな焼き鳥屋さんに行ったときの写真なのですが、この赤星デザインのサッポロラガービールは、めちゃくちゃ珍しいらしいということ!!!

もしみなさんもお店で赤星と出会ったら、「これが現存する、日本で最も歴史のあるビールかぁ〜〜〜!」と感動しながら飲んでほしいです。

ちなみにラガービールと生ビールの違いは、熱処理をしているか、していないか。ビールの発酵を防ぐために熱処理していたラガービールに対し、フィルターで濾過をして酵母を取り除くのが生ビールなんですよね。

 

9. 「サッポロ生ビール黒ラベル」名付け親はお客様

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 最後のトリビアは、サッポロ生ビール黒ラベルについて。

1977年に「サッポロびん生」が発売されますが、ラベルが黒かったことから “黒ラベル” の愛称で広まっていきます。その結果、1989年(平成元年)には正式な商品名として「サッポロ生ビール黒ラベル」へ。名付け親は黒ラベルを愛するお客様だったのですね。

ちなみに黒ラベルは、1985年にアメリカの日本製ビールシェアNo.1になるほど、世界でも人気ビールだったそうです。

黒ラベル誕生から40周年を迎えた今年2017年。今夜は黒ラベルで乾杯ですね。

 

【番外編①】「男は黙ってサッポロビール」の都市伝説

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サッポロビールはこれまで様々な話題になる広告を展開してきましたが、中でも有名なのが三船敏郎さんの「男は黙ってサッポロビール」のCM。このCMコピーによって生まれた都市伝説の1つに、このような話があります。

 

サッポロビールの新卒採用面接で、学生が椅子に座り終始だんまり。面接官がなぜ黙っているのだ?と聞くと、学生は一言「男は黙ってサッポロビール」――。

 

実際にそんな出来事はあったのか、サッポロビール株式会社の安藤さんに聞いてみました。

 

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安藤さん「いやぁ、実際にあったかどうかは分からないですね。しかし、黙っていては何も伝わりませんからね。面接ではしっかり言葉で表現してほしいなと思います」

 

【番外編②】サッポロビール博物館限定で飲める開業当時のビール

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サッポロビール博物館では、開業当時のビールのレシピを再現した「復刻札幌製麦酒」を飲むことができます。

もちろん一般には販売されていない、ここだけでしか飲めないオンリーワンのビール! これは飲むしかありません。村橋氏の反骨精神によって生まれた初期のサッポロビールの味を堪能してみましょう。

 

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お美しい……。

 

 

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ありがとうございます。


これが……

 

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明治10年、1877年に誕生したビールを再現した「復刻札幌製麦酒」!!!

気になる味わいは……ぜひサッポロビール博物館へお越しいただき、ご自身で確かめにきてください。僕は感動しました。

 

おわりに:夏に札幌で開催されるビアガーデンは圧巻!

ということで、サッポロビールにまつわる9つのトリビアをご紹介いたしました。個人的には村橋氏の反骨精神、そして星マークに込められた開拓使たちのフロンティア精神にものすごく共感。

もともとサッポロビールファンでしたが、これからもっとサッポロビール愛好家になろうと決意しました。

 

ちなみに北海道ではこれからのシーズン、札幌の大通り公園で1万3千席もの巨大な会場で開催されるビアガーデンがスタートします! 約1kmという会場の賑わい具合は、全国どこを探してもここでしか体験できないのではないでしょうか。

今年2017年の大通ビアガーデンは、7月20日〜8月15日の間に開催されるそうなので、ぜひ北海道の気持ちのよい夏の風と、大自然の中で飲むビールを楽しんでみてください! 筆者もビールを飲みまくろうと思います。

それでは、また!

 

取材協力:サッポロビール博物館

  • 住所:〒065-8633 北海道札幌市東区北7条東9丁目1-1
  • TEL:011-748-1876 (受付時間 10:00~18:30)
  • 開園時間:11:30~20:00
  • 休館日:大晦日・臨時休館日
        ※毎週月曜日(祝日の場合は翌日)は、見学のみ可
  • URL:http://www.sapporobeer.jp/brewery/s_museum/

 

 

書いた人:永田優介(ナッツ)

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1987年生まれ。北海道出身・東京在住のフリーライター。趣味は映画館巡り。毎日精一杯生きていこうと思います。頑張ります。

Twitter:@nuts612