みなさんこんにちは、北海道の遠軽出身・ナッツ(@nuts612)です!
僕はいま、北海道の網走湖で「氷上ワカサギ釣り」を体験しております!
ちなみに網走湖の場所は、大体このあたり。
もちろん気温は氷点下13℃とか、激寒いところです。
そんな網走湖・氷上ワカサギ釣り体験の魅力を、全国のみなさんに伝えたい!
そこで今回は「俳人・小林一茶と同郷だよ」という長野県信濃町出身のライター・紳さんにもお越しいただき、紳さんに短歌を詠んでいただきながら、氷上ワカサギ釣りをレポートしていきたいと思います。
【準備編】氷に穴を開ける
網走湖の氷上ワカサギ釣りは、すべての道具をレンタルで借りることができるので、手ぶらでOK。目の前に広がる雪原を見て、思わずはしゃいでしまいました。
見て、一面のグラニュー糖! 網走村はグラニュー糖の名産地なんだね!
……雪だし、網走は市だし。
ほら。メキシコのプロレスラーみたいになったよ!
……はやく行きましょう?
テントがちらほら見えていますが、すべてワカサギ釣りのお客さんたち。お気づきかと思いますが、ここ一体がすべて網走湖。つまり湖の上にいま僕たちは立っています。
ちなみに、夏だとこんな感じなんだとか。周囲42kmという、めちゃくちゃ大きい湖。
こんな広い湖がすべて凍るって、すごいですね。
はい、整いました。
短歌さっそく?!
網走湖
雪を踏みわけ
ゆく道の
五寸下には
氷はりけり
たしかに雪の上を歩いているようで、その下は氷ですからね。まあ50点。
ということで、雪を踏みわけたどり着いたワカサギ釣り管理事務局。こちらで受付を行い、釣り道具をレンタルします。レンタル料はそれぞれ以下の通り。(詳しくはコチラ)
- 遊漁料 大人 800円 / 小学生 400円
- 貸し竿 150円
- 仕掛け 250円
- エサ 200円
- 穴あけ料 300円
- 貸しイス 100円
受付を済ますと、スタッフの人がドリルで穴を開けてくれます。翌日にはもう穴が凍ってしまうため、こうして毎回開ける必要があるのだとか。
はい、整いました。
お願いします。
厚氷を
穿ちにけりな
いたづらに
老練のわざ
ながめせしまに
小野小町の「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」を、パクッてますよね?
いえ、心に浮かんだ情景をただ詠んだだけですよ。
ほんの数十秒で、穴が完成。そこに釣り糸を垂らせば、ワカサギ釣りのスタート!
ただ、これだと寒いのでテントを用意します。テントのレンタル料はこんな感じ。
- 2人用テント 2,000円
- 3人用テント 3,000円
- 4人用テント 4,000円
テントもスタッフの方が組み立ててくれるので、楽チンですね!
【釣り編】ただひたすら待つだけ
テントが風を遮ってくれるので、意外と暖かい! 釣れるまでガクブルッな感じかと思いきや、結構余裕にワカサギ釣りに専念できます。
ただいまの時刻、午前9時。さて、何匹釣れるでしょうか。
釣りっていうのはさ、こうして待っている時間が愉しいんだよね。
その愉しさを、ぜひ短歌で詠んでいただけますか?
いいよ。
今来むと
言ひしばかりに
雪の穴
しだれる竿の
待ち出でつるかな
おお、この短歌だけでもワカサギ釣りの情景が目に浮かぶ気がしますね! 結構好き。
〜 20分経過 〜
反応なし。
スタッフの方には、「トントンッと、餌が生きているように見せるといいですよ」と言われたので、ひたすらトントンッしてるんですが、一向に食いつく気配がありません。
網走観光協会のTwitterを見たら、60分60匹ペースで釣れるときもあるみたいですけどね…。
この週末も穏やかなお天気で沢山の方にご来場いただきました♪
— 網走市観光協会ワカサギ釣り (@abawakasagi) 2018年1月21日
60分、60匹ペースと釣果もなかなかですよっ。
ぜひ網走湖でのワカサギ釣りをお楽しみ下さい!! pic.twitter.com/FDYbN3fcBd
1分に1匹ってヤバくない? 1分に1匹のペースで子供が産まれない限り、絶滅するよね?
知らん。
と話していた、そのとき……
!!!!!
釣れたぁぁぁああああああああ
ぁぁぁぁぁああああああああああ
ぁぁぁぁぁぁあああああ
ぁぁぁああ……はぁはぁはぁ
念願の一匹目、GET!!!
羨ましい! 僕も早く釣りたい!
これは詠むしかありませんね。
待ちぬれど
五里霧中なる
白糸に
いと嬉しきは
ちびたわかさぎ
「ちびた」ってなんですか?
……。「白糸に」ってところ良いよね!
紳さんが釣れたわずか1分後、僕も釣れました。ちょうどワカサギが群れをなして回遊しているのかもしれません。
しかも同時に2匹! 釣れるとめちゃくちゃ楽しいんですけど。
結果的に1時間ほどで20匹近く釣れました! まあまあ悪くないんじゃない?
それではここから、紳さんの3分間クッキングをどうぞご覧ください。
【天ぷら編】釣ったワカサギをその場でいただく
網走湖のワカサギ釣りでは、天ぷらに必要な油や鍋を完備! 釣ったワカサギを受付に持っていき、「天ぷらやりたいんですけど」と伝えると、このようにワカサギに天ぷら粉をつけてくれます。
本日のお料理は「ワカサギの天ぷら」です! さっそく調理をはじめましょう!
熱した油の中に……
釣れたてのワカサギを投入!
どんどん投入!
サクッとしてきたらお皿に移します。地元の人いわく、揚げすぎないことがポイントだそうです!
最後に塩をひとつまみ、パラパラっとかければ……
美味しい「ワカサギの天ぷら」の完成です!
美味しそう……! ここでまた詠んでいただけますか?
良いですよ。
腹へりて
釣れし銀魚
白妙の
衣つけてふ
唐の揚げ山
天ぷらって言ってるのに、唐の揚げ山って。
美味しそう。
それでは早速、いただきたいと思います!
あ〜〜〜
んっ!
美味しいよ! 「寒い」って言わなかったけどめちゃくちゃ寒かったし、途中「もういいでしょ」って諦めかけたけど、やっぱり自分たちが釣ったワカサギをその場で食べるのって楽しいよ!
ビール飲みてぇ〜〜〜〜
さっき聞いたんだけど、日本全国のワカサギ釣りのワカサギの多くは、網走産のワカサギなんだって。
網走産のワカサギを全国に出荷してるってことですか! じゃあ僕らはいまワカサギ釣りのメッカでワカサギを釣って食してという貴重な体験をしているんですね!
以上、ワカサギ釣りのメッカ「網走湖」でのワカサギ釣りを体験してきました。
冬の北海道観光をお考えの方は、ぜひ網走湖でのワカサギ釣り体験にチャレンジしてみてはいかがでしょうか!
ちなみに、そろそろ帰ろうかなというときに、網走市観光協会の方が「おすすめの場所ありますよ!」ということで珍スポット&珍体験を案内してくれることに。せっかくなので、紳さんの短歌と合わせてご紹介いたします!
【珍スポット】秘境の地にある凍った滝「氷瀑」
まずやってきたのは、網走市の美岬(みさき)という場所。途中ロープがないとマジで危ないエリアを進みます。
断崖危険……! そんな道なき道を観光協会の方に案内いただくこと、数十分。
すると見えてくるのが、こちら!
凍った滝「氷瀑」!
縦長の画像でもどうぞ。
凍った滝なんて、僕はじめて見ました!
雪国・長野でも最近は氷瀑なんてほぼ見れないんじゃないかな。それでは、失礼。
凍てつけば
絶えて久しい
水の音も
名こそ流れて
美岬の名滝
百人一首でなんか似たようなのあった気がする。
そして氷瀑を見た帰り道に、THE・北海道!な景色に遭遇。
なんて美しいんだ……。
これは詠まずにはいられない。
雪さそふ
つるぎの如し
白樺の
枝先見れば
北の夕暮れ
これまでの短歌の中で、一番まとも……!
【珍体験】雪の上を自転車で走る
「次は雪の上を自転車で走りましょう!」と網走市観光協会の方。
だけどその前に腹ごしらえしたい!ということで、網走の道の駅にある「キネマ館」という御食事処へやってまいりました。
こちらがご当地B級グルメの「網走ちゃんぽん」(900円)。
ホタテがごろごろと入っています。なんて贅沢……!
うわっ、これ美味しい……! スープがあっさりしているようで、ホタテとあさりの旨みが溶け込んでいて……深みある味……!
ということで、腹ごしらえ完了! さくさく行きますよ。続いては雪道でもらくらく走れちゃうというファットバイク体験をすることに!
雪の上をわざわざ自転車で走る意味がわからないけど、頑張ります!
・
・
・
網走市観光協会の人「この道はさすがに雪が深すぎて無理でしたね! ははは!」
(なんで連れてきた……?!)
気を取り直して、完全にアイスバーンな道路で再挑戦! スリップしそう……。
紳さん! スリップ気をつけて!
ふぉぉぉーーー! 顔がめちゃくちゃ冷たいんですけど!! 整いましたぁぁぁ!!!
寒さこそ
ようようひもじく
なりぬれど
風切る興に
勝るものなし
* * *
紳さん! 今日1日、網走観光はいかがでしたか?
いやぁ〜、網走って網走監獄のイメージしかなかったけど、結構いろいろ体験できるんだね!
冬の道東エリアは結構面白いですからね! また紳さんぜひ冬の北海道で、短歌を詠んでくださいね!
と、後半駆け足で網走観光をご紹介してきましたが、冬の網走は2月に入れば流氷も訪れたりと、見どころ満載。もちろん釣れたてのワカサギの天ぷらも美味しいし、寒いときに食べる網走ちゃんぽんも絶品!
大自然を五感で感じられる冬の網走、ぜひ一度来てみてはいかがでしょうか! それでは、また!
網走湖ワカサギ釣りの詳細はコチラから!
氷瀑見学などの網走観光なら『自然堂』へお問い合せを!
こんにちは、小林一茶と同郷の紳さんです。今日はたくさん短歌を詠みたいと思います。よろしくお願いします。