北海道・十勝川河口で国内屈指の自然現象「ジュエリーアイス」と戯れた(カツセマサヒコ)

ライターのカツセマサヒコです。

 

みなさん、「ジュエリーアイス」って、ご存知ですか?

 

f:id:katsuse_m:20170209140700j:plainコレですッ! 

宝石のように輝く氷。北海道にある十勝川が結氷し、日中の暖気や増水、荒波にもまれた結果、さまざまな形に変化しながら岸まで打ち上げられたものだそうです。

 

f:id:katsuse_m:20170214105312j:plain写真提供: @Hisashi Urashima

「ジュエリーアイス」と命名したのは、十勝の風景写真を撮っている写真愛好家、浦島 久(うらしま・ひさし)さん。太陽に照らされた氷塊が、まさに宝石のようだったことから名付けたのだとか。

 

今回は、そんなジュエリーアイスを見るために……

f:id:katsuse_m:20170207174730j:plain

北海道・帯広にやって来ましたー! 

AIRDOの江藤さん(右)と一緒です。

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

エラく不機嫌そうですね?

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

「寒いところはイヤ」と言ったのに、連れて来られたからですよ。 

f:id:katsuse_m:20170207180218j:plain外気温、マイナス2度。

 

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

今日はまだ暖かい方じゃないですか。よかったよかった。

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

どうなってるんだ北海道民の感覚は。

  

f:id:katsuse_m:20170208031511j:plain夜になるとさらに温度が下がる帯広市。「鼻毛が凍ったら危険」という謎のルールもあるらしい。

 

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

カツセさん、「ジュエリーアイス」は、朝日を浴びて初めて輝くんですよ。

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

さすがに下調べしましたよ。そのためにわざわざ朝方に宿を出発するんでしょ?

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

さすが。そのとおりでございます。

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

いったい何時起きなんですか?

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

4時半

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

北海道の4時半とか、極寒確定じゃん……。

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

そうですね。マイナス20度です。

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

東京帰ろう?

 

f:id:katsuse_m:20170208032904j:plain「仕事ですから」の一言で片付けられ、翌日に備えて、早めに夕飯を取ることに。

 

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

では、あした4時半に集合で。

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

もしも起きてこなかったら、先に行ってください。

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

大丈夫。どんな手を使ってでも起こしにいきますから。

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

目が笑ってない。

 

 

f:id:katsuse_m:20170208033755j:plainそして夜は更け、約束の4時半。

 

f:id:katsuse_m:20170208034504j:plainかろうじて集合場所に到着しました。

 

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

おはようございます。まさか本当に寝坊してくるとは思わなかったですよ。

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

こっちも本当に部屋まで起こしに来るとは思わなかったです。

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

仕事で来てることもうちょっと自覚してもらえます?

 

f:id:katsuse_m:20170208035419j:plain特別に手配されたツアーバスに乗って、十勝川河口を目指す。バッタを40匹食べたような顔をしているのは、眠気と寒さへの恐怖のせい。

 

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

ちなみに「ジュエリーアイス」って、天候に左右されず100%見られるものなんですか?

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

いやー、これがですね、雪が降ってしまうと掘り起こさなければいけませんし、曇り空だとあまりキレイに撮れないらしいです。

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

つまり、晴れなきゃダメってこと? 結構条件キビしいっすね?? 

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

晴れると信じて行くしかないですね。ロケ日に余裕ないですし。

 

 

結果

f:id:katsuse_m:20170208040413j:plainめちゃくちゃ曇り。

 

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

あはははは、予想外ー(笑)

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

ぜったい予想できたでしょ! どうするんすかこれ!?

 

 

「どっちのジュエリーアイスがスゴいでショー」開幕

f:id:katsuse_m:20170208040826j:plain「寒い」というより「痛い」。波も高いし、ちょっとした終末感が漂う。

 

f:id:katsuse_m:20170208042257j:plain雪を払って見つけたジュエリーアイスも、キレイではあるが、朝日が出ないとそこまで輝かない。

 

f:id:katsuse_m:20170208042600j:plain完全にロケ失敗の雰囲気が出てきたため、マイナス16度の中、急きょ作戦会議が開かれた。

 

f:id:katsuse_m:20170209132738j:plainそしてひらめく、江藤さん。

 

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

わかりました、こうしましょう。

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

はい、なんでしょうか。

 

f:id:katsuse_m:20170208043526p:plain

 

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

なんでいきなりポップ体なの。

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

テンション的にこのくらい振り切らないと、記事としてマズいからです。

f:id:katsuse_m:20170208044227j:plain

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

ルールも非常にかんたん。これならマイナス16度の脳でも覚えられますね。

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

本当にありがたいです。

 

f:id:katsuse_m:20170208103229p:plain「それではさっそくまいりましょう! 第一回戦は、王道! 『キレイなジュエリーアイスを探せ!』です!」

 

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

急にテンション上げて来たな。

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

絶対にすぐ終わらせたい。

 

 第一回戦

f:id:katsuse_m:20170208103342j:plainやると決まったら本気でやるしかない。30歳を過ぎた男二人の、負けられない戦いが始まった。

 

f:id:katsuse_m:20170208103536j:plainヒートテックを重ね着したうえにカイロをふたつ装備しても寒気が突きぬけてくる極限世界。

 

f:id:katsuse_m:20170208104248j:plainそんな環境で「キレイな氷」を探すことに何の意味があったのだろうか。 

 

f:id:katsuse_m:20170208104618j:plain疑問に思いながら散策すること5分。いよいよお披露目タイムである。

 

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

さあ!準備はいいですかカツセさん!?

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

いつまで持つんだそのテンションは。 

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

「せーの」で出して、キレイなほうが勝ちですよ!

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

わかってますよ。正々堂々いきましょう。

  

f:id:katsuse_m:20170208104852j:plain「せーのっ……!」 

 

 

「ハイッ!!!!!」

f:id:katsuse_m:20170208104952j:plain 

 

f:id:katsuse_m:20170209142732j:plain

 

f:id:katsuse_m:20170209142744j:plain

 

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

え、透明度すごくない……? そんなキレイなやつどこで拾った……??

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

カツセさんの、スーパーの製氷機から持ってきたやつでしょ。

 

f:id:katsuse_m:20170209133515j:plain江藤、WIN!!!!!

 

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

わーっはっはー!! 圧勝ー!!! こちとら何年航空会社やってると思ってんじゃーい!!!

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

30過ぎたおっさんとは思えない喜びっぷりだな。

 

f:id:katsuse_m:20170208105541j:plainとはいえ、なんとなく悔しい。髪の毛も凍るマイナス16度の世界でも、「負けん気」というものは存在することを知る。

 

 

第二回戦 

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

わかりました。次はこうしません? 「大きいジュエリーアイスを持ってきたほうが勝ち」

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

はいはい、いいですよ。質で負けた男はすぐに大きさで勝負しようとしますからね。 

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

いちいち腹立つ。 

 

f:id:katsuse_m:20170208105906j:plainということで、二回戦開始。

 

f:id:katsuse_m:20170208105843j:plain雪で埋もれてしまってはいるが、ちょっと探せばたくさんのジュエリーアイスを見つけることができる。

 

f:id:katsuse_m:20170208111120j:plainしかし、大きなものやとびきりキレイなものとなると、なかなか見つけるのは難しい。

 

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

カツセさん、そろそろいいですか。

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

はい、いいですよ。今度は負けませんから。

 

「よいしょっと」

f:id:katsuse_m:20170208112257j:plain

 

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

でかくない?

 

 

f:id:katsuse_m:20170208112330j:plainカツセ、WIN!!!!!!!!!!!!!!

 

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

ハーッハッッハー!!!! 見たか!!!! これがライターの底力じゃボケ!!!!!!

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

完全に力仕事じゃないですか。

 

f:id:katsuse_m:20170208112745j:plain本気で腰が痛い。

 

 

第三回戦

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

さあ、ここまで一勝一敗で来まして、とうとう最終決戦です!

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

なんだか、ひたすら地味な画が続いててびっくりするね?

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

背景が全部白いから、いくら読んでも展開が進んでいないように感じるんだよね

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

どこまでもつらい企画だ。

 

f:id:katsuse_m:20170208113105j:plainロケ開始から2時間。疲労も限界にきている。

 

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

ということで、最終戦のテーマを発表します!

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

はい!!

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

最後のテーマは、「スタイリッシュ」!!!!!

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

スタイリッシュ!!!!!

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

スタイリッシュな「ジュエリーアイス」を見つけた人が勝ちです!!!!!!

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

絶対に負けない!!!!!!!!!!!

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

いきますよ!! ヨーイドン!!!!!

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

スタイリーッシュ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

f:id:katsuse_m:20170208114634j:plain投げやりな進行。

 

f:id:katsuse_m:20170208114637j:plainロケ開始から2時間たてば、それも仕方ないことである。

 

f:id:katsuse_m:20170208115354j:plain身体は冷え切り、眠気もピークを迎えた頃

 

f:id:katsuse_m:20170208120954j:plainとうとう勝敗を決するときが来た。

 

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

さあ江藤さん、見せてくださいよ、あなたの「スタイリッシュ」ってやつをね!

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

絶対に負けません。ここだけは負けませんよ。こんな企画のために僕に全力を出させてしまったんですからね。

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

(いま自分で「こんな企画」って言ったな。)

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

いくぞ!!!!!

 

f:id:katsuse_m:20170209144650j:plain「This is my "Stylish"!!!!!!!」

(これがオレのスタイリッシュだ!!!!!!!)

 

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

どうですか! この直角具合!! 自然がつくったとは思えない人工的なデザイン!! これこそがスタイリッシュですよ!! This is stylish!!!

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

ふふ……ふふふふ……! 甘い!甘すぎますよ、江藤さん! ただ角が尖った氷なんて、そこらへんに落ちている雪の塊と一緒です!!!!!

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

な、なに!?

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

スタイリッシュとは、もっと前衛的でなければならないんですよ!!

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

(ぜ、全身ヒートテックの男が言うセリフか!?)

 

f:id:katsuse_m:20170208121917j:plain「これが……」

 

f:id:katsuse_m:20170209134544j:plain「おれのスタイリッシュだー!!!!!!!!!!!」

 

 

 

f:id:katsuse_m:20170209134804j:plain「ジュ、ジュエリーアイスが、仮面のようになっているー!!!!!??」

 

f:id:katsuse_m:20170209132010j:plain

ハッハッハッハッハ! 造形美! 造形美とはこのことですよ!! ただ直角なだけなんて、そんなものはガラクタに過ぎない!!! スタイリッシュとは、この造形美のことを言うのです!!!!!!!!

 

f:id:katsuse_m:20170209132005j:plain

そ、そんな……。おれのスタイリッシュが、完全に負けた……? おれが……こんなやつに……!?

  

f:id:katsuse_m:20170208122535j:plainカツセ、WIN!!!!!!!!!!!!!

 

 

f:id:katsuse_m:20170209135247j:plain

 

f:id:katsuse_m:20170209135330j:plain

 

f:id:katsuse_m:20170209135518j:plain

 

 

 

おわりに

以上、帯広・十勝川河口から「ジュエリーアイス」の様子をお届けしました。

 

f:id:katsuse_m:20170209140720j:plainご覧いただいてわかるとおり、多くの自然現象と同様に、「ジュエリーアイス」も晴れた日に見るのが一番キレイですが、曇りの日でも、少し探せば本当に宝石のような氷に出会えることもあるようです。(それでも、晴れた日であれば、オーロラやウユニ塩湖ばりに美しい光景が見られるとのことなので、やはり晴れが一番ではある!)

ぜひ遊びに行ってみてくださいね。3月初旬ごろまでが見ごろとのことです。

(詳細はとよころ観光ガイドに情報を更新しています。) 

f:id:katsuse_m:20170209140237j:plainちなみに僕が散々「スタイリッシュ」と騒いだジュエリーアイスは、カメラの三脚の跡が残っていたただの氷という説が濃厚だそうです。フェイクがあるから気を付けよう。

 

それでは!!!! 

 

 

 

おまけ:マイナス20度対策の防寒具リスト(実体験版)

f:id:katsuse_m:20170214105831j:plainカツセ(写真右)装備一覧

【頭・首回り】

・マフラー

・鼻まで隠れるネックウォーマー(フードつき)

・耳当て

※アウターのフードが分厚かったため、ニット帽子はナシでいけました。


【上半身】

・長袖ヒートテック2枚重ね(ユニクロ)

・フリースセーター(ユニクロ)

・ウルトラライトダウン(ユニクロ)

・スノボウェア

・貼るカイロを背中とお腹に

※上半身は寒さを感じることが皆無でした。

 

【下半身】

・ヒートテックタイツ2枚重ね(ユニクロ)

・スウェット

・貼るカイロをひざに1枚ずつ

※なぜスノボウェアを穿かなかったのか謎でした。寒かったです。

 

【足元】

・滑り止めパーツを付けたレインブーツ

※「ジュエリーアイス」を見に行くときは、ひざ下まで覆うスノーブーツをレンタルしました。海辺なので、あったほうが吉。

 

以上です! 

寒いと感じたらどんどんテンションが下がるので、防寒はしっかりして遊んできてくださいねっ!

 

(写真:和崎 愛)

書いた人:カツセマサヒコ

f:id:airdoblog:20161123132053j:plain

下北沢のWeb系編集プロダクション 株式会社プレスラボのライター・編集として、書く・話す・企画することを中心に活動中。 趣味はツイッターとスマホの充電。

Twitter:@katsuse_m