ライターのカツセマサヒコです。
AIRDOで行く一泊二日の公私混同・北海道観光企画。
札幌、旭川に続いて、函館編(前編)をお届けします。
函館には初めて行ったのですが、感想としては、「デートで行くなら絶対に函館がいい!」。
今回はその魅力をたっぷりと紹介していきたいと思います。
函館といえば、GLAYやYUKIといった有名アーティストの出身地。きっと溢れ出んばかりのイマジネーションやインスピレーションが、エヴォリューションしながらレボリューションしているに違いない。
そんな期待を胸に、羽田発の函館行きAIRDO57便に乗りこみました。
1時間20分もすれば、函館空港に到着です。
ちなみに今回の同行者は 『朝6時からフルスロットル』AIR DOの山田さんです。 常にディ○ニーランドのスタッフみたいなテンション。この旅が終わるころには、僕は「もう誰とも話したくない」と震えながら言っているかもしれません。
空港からはレンタカーで函館市内へ。
札幌、旭川に続いて、あいにくの曇り空。完全に日ごろの行いの悪さが出ていますが、
それでも市内では素晴らしい景色を拝めます。見てください、このオシャレに舗装された道路。そして眼前に広がる函館湾。気を抜くとポエムのひとつやふたつ、出来あがってそうじゃないですか。
徳次郎リッチ鴨カレーは名前のとおりリッチだった。
そんな函館最初の目的地は、カレーが全国的に超有名なレストラン「五島軒 (ごとうけん)」本店。
何があってそんな有名になったのか、五島軒本店営業部・竹内さんにお話を伺ってみます。
いえ、ギネスなどの記録はございません。ただ、過去に、今上天皇が当店でカレーを召し上がったんです。
天皇陛下ッ!?
資料が残っていますので、ご案内しますよ。
まさか函館でカレーを召し上がったことがあるとは。何とも言えない緊張感を覚える。
資料が置いてある部屋に着くと、「国内初のレジ」が置かれていた。レトロでかっこいい。
五島軒の歴史も書かれている。創業1879年(明治12年)、現在店主は14代目。ここまで深い歴史があるってすごい。
本当に天皇・皇后両陛下がいらっしゃっている。
たくさんの資料とともに歴史の説明を受けた後、昼食を食べることに。
何を召し上がりますか?
じゃあ、なんかリッチっぽいので、これをください。
「二代目徳次郎リッチ鴨カレー(2,200円)」ですね。
はい。
そちら今上天皇さまが召し上がったものですね。
え!本当に!!!!
まさか天皇陛下と同じものを食べられることになるとは思ってもおらず、完全にテンションが上がる。
落ち着きなくソワソワしながら待つこと15分程度。
とうとう姿を現した、「二代目徳次郎リッチ鴨カレー」。
これが……「二代目徳次郎リッチ鴨カレー」……!
ローストされた鴨がルーに浮いている姿、神々しさすら覚える。
「いただきま……」
「リッチ~~~~~~~!!!!!!!」
食べ物ひとつでこんなに感動したのは、何年ぶりでしょうか。
この感覚を一文字で表すなら、「徳」です。カレーは口の中に入った瞬間、マイルドな味を経て「徳」を生み、僕は口からカレーという名の「徳」を取り入れたのです。
※意味がわからない人は「とにかくおいしかったんだな」くらいに思ってもらえれば、大丈夫です。
五稜郭で手をつないで歩く夫婦が素敵だった
最高なカレーに満たされた後にやってきたのは、美しい星形が魅力の歴史的建造物・五稜郭(ごりょうかく)
黒船来航を期に開港場となった函館において、政治・外交・防衛拠点を作る必要ができた徳川幕府が、1864年に建築した要塞です。
洋式軍学者の武田斐三郎(たけだ あやさぶろう)がフランスの軍人から教えられて、設計・監督を行った同所。地図を見ると、俯瞰図がとにかく超キレイ。昔の人は上空から見下ろす技術なんてなかったはずなのに、こういう建築ができたんだから本当にすごい。
整備された敷地内は、とても静か。
50代くらいのご夫婦が手をつないで歩いていて、そういう姿が、どこか似合う場所。
10分ほどゆったりと歩くと、本丸・箱館奉行所 に到着。
五稜郭ができた背景などを映像で見ることができるが、どう考えても、この畳が超気持ちいい。
畳だけではない。映像を見終えてさらに歩くと、
この縁側である。最高。本当に最高です。
資料はいくつもの部屋に展示されている。初めて知ったが、五稜郭のような形をした要塞は、ヨーロッパを中心にいくつも建てられているらしい。むしろ、外国に攻め込まれたとき、日本が海外の要塞も知っているぞ!というアピールをするために、このデザインを採用したとも言われているのだとか。見栄で作っちゃったのすごい。
そんな五稜郭をaikoばりの勢いで上から見下ろすことができるのが、この五稜郭タワー
入り口をくぐって入場券を買い、エレベーターに乗ると……
五稜――――――郭――――っ!!!!!
先ほどまでいた箱館奉行所がものすごく小さく見えます。
冬になるとライトアップで星形がよりクッキリ見えるらしいので、デートで来るならそれを眺めてもいいかもしれない。
賞味期限30分! 究極のクレープ
続いてやってきたのは、クレープやケーキ、チョコレートの販売店「アンジェリック・ヴォヤージュ 」
若い女の子の代名詞と言っても過言ではないクレープですが、ここのクレープは賞味期限が30分と決まっているそうです。チュッパ○ャップス食べてる間に賞味期限が切れるクレープって、どんなものなのでしょうか。
店内に入ると、既に何品かは「完売」の文字。(言っておきますが、まだ平日の昼間です。)
クレープの賞味期限、本当に30分って書いてある。
理由を聞いたところ、「アツアツのクレープにたくさんのバターを使って、そこにメレンゲやチョコチップといった食感の異なるものを乗せているので、本来の食感を楽しめるのはせいぜい30分だから」とのこと。なるほど、絶対美味しいやつだ。
「いつも昼ごろには完売。中にはオープン1時間で完売するチョコレートもある」なかで「賞味期限は30分」。これ以上、ハードルは上がり切らないくらい上がった。これで不味かったらさすがに怒りたい。
どれどれ……
……
……
……
はーいちゃんと美味しいーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
ふわふわとさくさくの食感が絶妙―――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!
なんか今日、ずっと美味しいって叫んでません?
しょうがないでしょ、美味しいんだから。別のリアクションなんかある?
山田さんの適格なツッコミをいい加減にかわしつつ、クレープはあっという間に完食。食べた瞬間に「もう1個食べたい」と思ってしまう、ある意味ちょうどいいボリューム感。スイーツ好きは寄らざるを得ない場所でした。
クルーズで函館を海から眺める
クレープの満足感を残したまま、今度は坂を下って、港に出る。
函館の魅力は、神戸や横浜のようなオシャレな港町で、デートや買い物が楽しめるところにもある。
金森赤レンガ倉庫。関東にお住まいの方なら、横浜・みなとみらいのアレとほぼ同じ感覚でサクっと周れる。
せっかくなので今回は、遊覧船「ブルームーン」 に乗って、函館を海の上から堪能することに。
これがブルームーン。2階建て+運転室のちょっとした豪華客船。中でお酒を楽しむこともできます。
夕方に突然取材依頼をしたにも関わらず、この日は特別に貸切りにしてもらえました! 函館独り占めー!!!
あ、飛行機。
あ! ほんとだ! あの機体、当社のものですね! うん、時間ピッタリ! 間違いなさそうです!
すげえ……この距離でそんなことまでわかるの……。
当社の函館便は8時10分と16時ちょうどにしか着かないですからね。
航空会社社員の飛行機愛を今初めて知った気がする。
秋頃になると海上の空気は冷たいので、船内でお酒を飲みながら函館を眺めるのも粋。大きな船だけあってそこまで揺れは感じないし、波も高くないので、きっと心地よいクルージングが楽しめるはず。
ロマンチックの極み 三大夜景を眺める
船を降りたら、今度は再び坂を上って、函館山ロープウェイに向かいます。
函館の夜景はとにかく人気。どのぐらい人気かと言うと、年間182万人が訪れ、毎日長蛇の行列を作るほどの人気。
札幌の夜景もすごかったけど、それ以上に人が多い気がしますね?
札幌は「新日本三大夜景」でしたけど、函館は「ナポリ」、「香港」と並んで「世界三大夜景」に選ばれてるんですよ。
ドラマチックなSOUL LOVEが世界規模ってことか。
なんですかそれ。
ロープウェイはぐんぐん昇っていく。
ようやく着いたと思ったら、この大混雑!
僕も写っているんですけど、わかりますでしょうか。
夜景どころか手前の手すりすら、見えない。
そんなときは階段を降りて、ひとつ下のエリアから眺めるのが良し!
ここからでも十分な夜景が楽しめます。ミラーレスのオートモードで撮ってコレなので、実物は本当にキレイ。30歳のおっさんでもウットリです。
彼氏と来たかったー!
札幌のときと同じこと言ってるな。
夕飯は焼き鳥という名の焼き豚
夜景を見終えたら、夕飯を食べに函館駅付近へ。
辿りついたのは、函館ロープウェイの係の方に「地元の人がよく飲みに行く店」と紹介された焼き鳥店「かしらや」。
この最強なセットで、いただきます。
カシラは1本70円。店に入って知ったのですが、なぜか函館市は「焼き鳥」の意味が「焼き豚」を指しているらしいです。調べても起源はわからなかったですが、ちゃんと「鳥」を頼まないと、自動的に焼き豚を食べ続けることになります。不思議。
こちらは砂肝の刺し身 450円。ビールがものすごく進む逸品。
至福――――――っ。
仕事を終えた山田さんも参加。この後は完全に「単なる飲み会」と化しましたので省略します。
宿は蔵がオススメ
ちなみにこの日は、『歴史ある蔵で寝られる宿』こと「函館元町ホテル 」に宿泊しました。
かつては「新撰組」の屯所として栄えた土地なのだとか。函館市の条例に基づいて、「景観形成指定建築物等」にも選ばれているらしい。
「蔵」と言われるとめちゃくちゃ狭いイメージがありましたが、この余裕の広さ。静かな環境でゆっくり休めそう。普段は大人2名以上でないと使えないそうですが、この日は特別に一人でも泊まらせてもらいました。
こうして函館旅行1日目が終了!
函館の魅力は、港町から函館山の麓まですぐで、街自体がコンパクトであること。そしてそこら中にこじゃれたお店が見られること。景観を楽しみながらゆったりと街を歩くだけで楽しめそうでした。
後編では、イカ釣りやレトロな路面電車に乗る予定です!
次回更新をお楽しみに~~!!!
書いた人:カツセマサヒコ
下北沢のWeb系編集プロダクション 株式会社プレスラボのライター・編集として書く・話す・企画することを中心に活動中。 趣味はツイッターとスマホの充電。
Twitter:@katsuse_m
どうしてここのカレーが有名なんですか? 大きさがギネス記録に乗ってるとか??