Yorimichi Airdo旅のよりみちをお手伝い

AIRDOとJR北海道がタイアップしたフリーパスを使って道央〜道東 鉄道一人旅をしてきた

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅

 

「鉄道の旅」と聞くと、僕が思い出すのは昔に観た映画『BEFORE SUNRISE』。

パリ行きの列車で出会った男女がウィーンで途中下車して、惹かれ合い、恋に落ちるストーリーなわけだけども、そんな鉄道の旅がしたいなと思いつつ、気づけば10年以上経っていた。

たぶん、この先も僕の人生では鉄道で出会った女性と途中下車して恋に落ちるなんて起こりえないんだろうけど、せめて途中下車するくらいの心の余裕を持った、鉄道の旅だけはしてみたい。

 

そこで今回、3泊4日の北海道 道央から道東を巡る鉄道の旅に出かけてみた。

 

【1日目】北海道のざっくり真ん中に位置する旭川を巡る 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_旭川空港行き

朝6:40、羽田空港からAIRDOの飛行機へ乗り込み、旭川へと向かう。

今回のルートは、ざっくり北海道の真ん中あたりに位置する旭川をスタート地点として、北海道の東側に位置する帯広、釧路、網走を巡る。

鉄道での移動時間は、それぞれの区間で約2〜4時間。距離にしたら、それぞれ100km以上の移動距離があり、トータルで500km近く移動する、まさに北の大地を駆け巡る鉄道の旅だ。 

『ゴールデンカムイ』の杉元とかアシㇼパさんたちが、こんな大きな北海道の大地を鉄道を使わずに移動していたと思うと、マジですごい。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_北海道の翼

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_旭川空港にて

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_旭川駅にて

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_旭川駅にて

旭川空港に到着。すぐさまバスで旭川駅へ。

旭川駅では今回の旅の鍵でもある、道央〜道東エリアをJR北海道で巡れる5日間フリーパスを手に入れた。

 

フリーパスの正式名称は、『AIRDO 20周年ひがし北海道フリーパス』。AIRDO就航20周年を記念し、JR北海道とタイアップ商品として販売されている期間限定のフリーパスである。

2019年 4月5日(金)までの限定企画で、指定の販売箇所でAIRDO搭乗時に受け取る搭乗案内を呈示することで購入できる。ちなみに、道北エリアを巡れる『AIRDO 20周年 きた北海道フリーパス』(利用期間4月4日まで)も販売中。
 

www.airdo.jp


今回手に入れたAIRDO 20周年 ひがし北海道フリーパス』の有効期間は5日間。しかも、旭山動物園の入園券とバス往復乗車券セットで付いてくるので、まずは旭山動物園へ訪れてみようと思う。
 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_旭山動物園へ

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_旭山動物園へ

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_旭山動物園へ向かう

バスからの景色が、まさに「北の大地」を感じさせる。バスも木の床なのが、温かみがあっていい。北海道って、寒いけど温かいんだよな。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_旭山動物園にて

旭山動物園は言わずと知れた、北海道の人気観光スポットである。旭川駅からバスで約40分ほど。ちょうどこの日は、ペンギンの散歩イベントが開催されていた。冬の期間は11時と14時30分の1日2回、ペンギンの散歩が見れるので、ぜひその時間にあわせて訪れてみてほしい。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_旭山動物園_ペンギン散歩

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_旭山動物園_ペンギン散歩

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_旭山動物園_ペンギン散歩

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_旭山動物園_ペンギン散歩




 

可愛すぎるペンギンたちに興奮。ちなみに今回、男ひとり旅ですので、この現場ではひとりではしゃいで写真撮ってました。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_旭山動物園_アザラシ

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_旭山動物園_ふくろう

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_旭山動物園_鹿

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_旭山動物園_ホッキョクグマ

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_旭山動物園_ホッキョクグマ

日本初の行動展示を行ったとして知られる旭山動物園。

「動物園は人間のエゴで作ったものだから、その罪は背負い続ける」と語る旭山動物園の園長・坂東さんインタビュー記事は、とても読み応えのある素敵な記事なので、あわせてぜひ。

yorimichi.airdo.jp


実を言うと、筆者は旭山動物園に訪れるのはこれで6回目くらいだけれども、何度行っても飽きることのない動物園。

それは動物たちが愛らしいのはもちろん、いろいろな角度から動物を眺められる設計であったり、それぞれの動物に対しての掲示物が読み応えがあったりと、大人ひとりでも十分に楽しむことができる要素が盛りだくさんなのだ。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_旭山動物園_バス

それでは旭川駅へ戻ろう。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_OMO7旭川

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_OMO7旭川

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_OMO7旭川

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_OMO7旭川

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_OMO7旭川

旭川駅へ戻り、宿泊先のホテルへチェックイン。

今回宿泊したのは、『星野リゾート OMO7 旭川』。2018年4月にオープンしたばかりで、"寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げるホテル"として、館内には様々な工夫がなされていた。

たとえば "ブックトンネル" と呼ばれるコーナーには、北海道や旭川にまつわる書籍が置かれており、旅の知的好奇心を満たしてくれる。

そして、星野リゾート OMO7 旭川では「ゲストにはホテルにこもらず、どんどん街に出かけてほしい」という考えで、1階にはお出かけ前に一杯ひっかけられるOMOカフェ&バルがあるなど、めちゃくちゃ粋なホテル。

そのため "OMOベース" と呼ばれる1階フロアには、ホテルから歩いていける範囲内の地元民だから知り得るスポットを紹介したご近所マップが設置されている。

ガイドブックに載っているところもいいけど、こういう地元の人が集う飲み屋とか、地元民だから知り得る路地とかを散策するのが、旅の醍醐味だよな。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_OMO7旭川

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_OMO7旭川

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_OMO7旭川

また、パブリックスペースには旭川家具や廃材を利用したランプ、また旭川ラーメンのどんぶりを利用したランプシェードなど、旭川愛が詰まった空間。

電源もあるので、パソコンを使ってちょっとした調べ物をするのにも最高のスペースだ。というか、毎日ここで執筆したい。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_OMO7旭川

この日は、星野リゾート OMO07 旭川のユニークなサービスの1つである、ご近所ガイド OMOレンジャーの「OMO GREEN(OMOグリーン)」のお散歩ガイドをお願いしてみた。

OMOレンジャーは他にもRED、YELLOW、BLUE、PURPLEのレンジャーがいて、お酒を楽しむツアーであったり、フォトジェニックなスポットを巡るツアーなどがあるらしい(要予約・有料)。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_OMO7旭川_レンジャーのガイド

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_OMO7旭川_レンジャーのガイド

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_OMO7旭川_レンジャーのガイド

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_OMO7旭川_レンジャーのガイド

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_OMO7旭川_レンジャーのガイド

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_OMO7旭川_レンジャーのガイド

OMO GREENの "ぎもちゃん"が約1時間、ホテル周辺を案内してくれたんだけど、「えっ、こんなところあったの?!」と知らなければ通り過ぎてしまうスポットを次から次へと教えてくれる

そして印象深かったのは、クラフト文化が根付いていること。ぎもちゃんが案内してくれたチーズ屋さんやレザークラフトのアクセサリー屋さん、ハンドメイド雑貨のお店など、モノづくりへの愛が溢れていて、旭川ってこんな街だったのかと再発見。

観光名所巡りもいいけど、こういうローカルなお店などを訪れることで、"旅行" ではなく "旅" をしているなーと感じられるひと時だった

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_OMO7旭川

ホテルに戻ると、先ほど巡ったアクセサリー屋さんにいた牛と同じ牛が部屋にいることに気づいた。ああ、北海道にいま来ているんだな、自分。

 

【2日目】帯広で馬がマジでデカい「ばんえい競馬」を楽しむ

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_旭川駅にて

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_ライラックカムイ_カムイ12号特急

さて、2日目は帯広へ。

旭川駅8:30発の「特急カムイ12号 札幌行」に乗り込む。特急カムイって名前がカッコいい。そして札幌を経由し、札幌駅10:24発の「特急スーパーとかち3号 帯広行」に乗り継いで13:10に帯広へ着くという、北海道横断の列車の旅。

JRだと旭川から帯広への直通列車はないが、札幌も少しは観光したい!という方には楽しいルートだろう。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_ライラックカムイ_カムイ12号特急

 無駄に車内のテーブルを出し、ノートを広げてみたりしたが、何も書くことがなかった。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_ライラックカムイからの車窓

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_ライラックカムイからの車窓

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_ライラックカムイからの車窓

『北の国から』を観たくなってくるよね。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_札幌駅

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_札幌駅

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_スーパーとかち

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広駅

今回は札幌駅で約30分ほど滞在し、すぐさま帯広行き列車へ乗り継いだ。トータル5時間の列車の旅であった。車窓からの景色を写真におさめたり、読書したり、ボォーっと過ごしたり。

さあ、帯広旅のスタートだ。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_タクシー

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_ばんえい競馬

さくっと昼食を済ませ、タクシーへ乗り込み向かったのは、『帯広競馬場・ばんえい十勝』。訪れた12月後半は日没が15時55分と東京よりも40分近く早いので、すでに日が暮れてきている。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_ばんえい競馬

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_ばんえい競馬

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_ばんえい競馬

ばんえい競馬とは通常の競馬とは違い、スピードだけでなく、パワーも競い合うレース。まず、サラブレッドの体重が500kg前後なのに対して、ばんえい競馬のばん馬は1トン前後と、めちゃくちゃデカい。

そして、ご覧の通りコースが直線で上り下りがあり、騎手は馬の上ではなく後ろの鉄ソリに乗る。スピードだけではなく力勝負でもあるため、ばん馬が上り坂の前にひと休憩入れるのが、かわいい。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_ばんえい競馬

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_ばんえい競馬

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_ばんえい競馬

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_ばんえい競馬

初心者のためのビギナーズコーナーで馬券の買い方を教えてもらい、1枚購入。「ソダネ―」という名前のばん馬に100円だけかけてみる。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_ばんえい競馬

奥を走る、青いゼッケンを着た4番がソダネ―。

圧倒的に負けていた

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_ばんえい競馬

こういうところで食べるカレーとか、絶対美味しいよね。
と思ったら、カレーではなくカレースパゲティーだった。ちなみに帯広などの道東エリアの方々は、アメリカンドッグに砂糖をかけて食べるらしい。帯広の食文化!

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_ばんえい競馬

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_ばんえい競馬

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_ばんえい競馬

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_ばんえい競馬

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_ばんえい競馬

 ばんえい十勝には馬と触れ合えるコーナーがあったり、仔馬がいたりして、子どもも楽しめるコーナーがたくさん。実際、子ども連れでいらっしゃている方も多くいた。帯広に来たら、また来たい!と思える、とても楽しい経験だった。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_飲み屋街

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_飲み屋街

時刻はまだ18時前。まだ空いている飲み屋さんは少ないが、この開店前の雰囲気も好きだな。

飲み屋が開くまで待とうかと思ったが、今夜は帯広駅からバスで約30分ほど行ったところにある十勝川温泉へ宿泊予定のため、宿でゆっくり食事とお酒を楽しむことにした。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_十勝川温泉

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_十勝川温泉

宿泊予定の人は、帯広駅のバスターミナルで無料のバスチケットをもらえる。今回宿泊予定の『観月苑』前でバスを下車。

館内へ入ると、開放的なロビーが広がる。スタッフの方が笑顔で出迎えてくださり、チェックインを済ます。旅の中盤。今回は移動が多い旅のため、ここでゆっくり体を休めよう。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_十勝川温泉観月苑

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_十勝川温泉観月苑

優雅なひとり旅。畳のお部屋で、めちゃくちゃ落ち着く。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_十勝川温泉観月苑

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_十勝川温泉観月苑

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_十勝川温泉観月苑

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_十勝川温泉観月苑

オシャレな洗面台に、展望抜群の露天風呂が付いたお部屋贅沢。速攻で湯船に浸かった。

レストランでバイキング形式の夕食を済ませ、次は大浴場でのんびりと温泉を楽しむ。十勝川温泉では「美人の湯」と呼ばれる、植物が起源の天然モール温泉に浸かることができる。

化粧水のような保湿効果があるらしく、氷点下の冬の北海道の旅には最高の温泉だ。

 

【3日目】釧路で心温まる夜を過ごす

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広_十勝川温泉観月苑

2日目の夜は旅の疲れからか、すぐに寝てしまっていた。朝起きて、ふたたびお部屋の露天風呂へ。湯けむり美人は……いない。

いやぁ、朝からこの眺望の良い露天温泉に浸かれるなんて、いい旅してるな自分。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広

3日目も、午前中はゆっくりと帯広で過ごしてみた。街なかを歩くと、写真におさめたいレトロな雰囲気のところも多く、こうしてぶらり散歩するのが楽しい。国の重要文化財に指定された旧・双葉幼稚園は、「えっ、これが幼稚園?!」と思うくらい、とても立派な建物だった。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広駅にて

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広駅にて

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広駅にて

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_帯広駅にて

ちなみに帯広駅の外観は、日高山脈の山並みをモチーフにしているらしい。そういった随所に散りばめられた「北海道」を見つけるのも乙だね。

さて、14:22発の特急スーパーおおぞら5号に乗り込み、いざ釧路へ。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_釧路へ

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_釧路駅

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_釧路駅前

時刻は16時、釧路駅に到着。釧路駅の駅舎がいい味出してるなぁ。ホテルに荷物を置いて、釧路では夜の街を散策してみようと思う。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_釧路

街を歩いていると、本屋なのに「アサヒビール」の文字が。どういうことだろう。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_釧路

この、北の街のネオン街って浪漫感じる。いいなぁ。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_釧路_赤ちょうちん横丁

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_釧路_赤ちょうちん横丁

赤ちょうちん横丁』という、ひとり旅の男には最高の飲み屋街を見つけた。どこも、席が10席しかないような小さめなお店が並ぶ。地元の人との会話に花を咲かせられたらいいなと思いつつ、ちょっとドキドキしながら、入るお店を探す。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_釧路_赤ちょうちん横丁

よし、今夜の呑処はここにしよう。清月さんというお店に入ってみた。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_釧路_赤ちょうちん横丁

まずはビール注文。店内はお店を切り盛りするママと、老夫婦のおふたりだけ。老夫婦とママの会話に耳を傾けると、どうやら常連のお客さんらしい会話が繰り広げられている。

L字型のカウンターのみで、8人ほどしか座れなさそうな店内。自然と会話に混じっていくことになり、「爽やかな青年だねぇ」と褒めていただけた。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_釧路_赤ちょうちん横丁_清月

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_釧路_赤ちょうちん横丁_清月

ママと、常連の老夫婦。
とても素敵なご夫婦で、80歳を越えているのに、いまだに飛行機に乗って東京の合唱を聴きにいったりするらしい。ご自身でも合唱団をやっていたとのことで、70代のときもヨーロッパへ旅行をしたりと、とても活力溢れるおふたりだった。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_釧路_赤ちょうちん横丁

最後に、お父さんが「一曲歌わせていただいてもよろしいですか?」と言って、お歌を披露してくれた。お母さんの表情。

それにしても、80歳を越えていても、ふたりでこうやって飲みに出かけてこれるなんて、本当に幸せなことだと思う。ああ、いい夜だなぁ。

 

【4日目】最終目的地・網走でシバレ体験

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_しれとこ摩周号 網走行

朝8:57発、釧網本線快速 しれとこ摩周号に乗り込み、最終目的地である網走へと向かう。しれとこ摩周号のオホーツク海の流氷デザインがかわいい。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_しれとこ摩周号 網走行

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_しれとこ摩周号 網走行

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_しれとこ摩周号 網走行

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_しれとこ摩周号 網走行

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_しれとこ摩周号 網走行

11時53分。

道央・旭川から道東を巡って、いよいよオホーツク海に面した網走にまでやってきた。めちゃっくちゃ移動した。トータルで9時間近く、列車に乗っていたと思うと、なんか感慨深い。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_網走_オホーツク流氷館

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_網走_オホーツク流氷館

タクシーに乗り込み、向かったのは『オホーツク流氷館』(AIRDO20周年ひがし北海道フリーパスの提示で入館料割引あり)。

誰かが手袋を落っことしていったみたいだ。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_網走_オホーツク流氷館

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_網走_オホーツク流氷館

「天の都にいるような心地にさせるほど美しい」と称えられる天都山に位置するオホーツク流氷館では、屋上の展望台から床連山、阿寒の山並みが目の前に広がる、壮大な景色を一望できる。

手前に見える網走湖も綺麗に凍っていた。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_網走_オホーツク流氷館

フォトジェニックな、流氷館への階段を下る。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_網走_オホーツク流氷館

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_網走_オホーツク流氷館

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_網走_オホーツク流氷館_クリオネ

オホーツク流氷館では、北海道最大級のプロジェクションマッピングを楽しめるホールのほか、大迫力のシアター、クリオネなどのオホーツクの生き物たちの展示などがあり、オホーツクの海を五感で体感できる施設となっている。

混み合っていない限り、スタッフの方に無料でガイドしていただくことも可能ということで、館内を案内いただいた。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_網走_オホーツク流氷館

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_網走_オホーツク流氷館

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_網走_オホーツク流氷館

オホーツク流氷館の目玉でもある、マイナス15℃の流氷体験テラスへ。「シバレ体験」という、濡れたタオルを一瞬で凍らせる体験をやってみた。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_網走_オホーツク流氷館

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_網走_オホーツク流氷館

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_網走_オホーツク流氷館

ガイドをしてくださった立花さん。めっちゃ美人。

「こうやって振り回すと、凍りますよ!」とデモンストレーション。恐らく何度もやっているんだろうけど、なんかすごい楽しそう。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_網走_オホーツク流氷館

本当に一瞬で凍った。マイナス15℃ってすごい。カッチカチ。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_網走_オホーツク流氷館

そんな目で見ないで。

例年流氷が観測できるのは1月中旬から3月中旬ということで、これからの時期に網走へ行くという方は、流氷砕氷船「おーろら」の流氷ツアーに参加してみたり、流氷ヘリクルージングを楽しんでみたりしても良さそうだ。

 

AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス_鉄道の旅_網走駅

ということで、3泊4日の列車の旅もこれにて終了。なんというか、この旅を一言で表すならば、「北海道は広いなぁ」と実感する旅であった。
都会の喧騒から離れて、ただただ列車に揺られる旅。贅沢な時間だったなー。


なお、AIRDOとJR北海道のタイアップ商品『AIRDO20周年ひがし北海道フリーパス』『AIRDO20周年きた北海道フリーパス』は、2019年3月末までの期間限定販売。普通に周遊するよりもオトクなので、この機会をお見逃しなく。

www.airdo.jp 

 

そして……お気づきの方もいらっしゃるかもしれないが、実は本記事ではグルメを一切紹介していない。ということで、この3泊4日、旭川、帯広、釧路、網走で食したご当地グルメは後日公開予定の「後編」の記事でご紹介します

後編記事の公開は、AIRDOの公式Facebookページよりご確認いただければと。それでは、また。

 

書いた人:永田優介

永田優介

1987年生まれ。北海道出身・東京在住のフリーライター。趣味は映画館巡り。毎日精一杯生きていこうと思います。頑張ります。

Instagram:@_nuts.tokyo_