こんにちは! 撮影女子会プロデューサーの中村朝紗子(@nakamuraasako)です。
北海道の“絵になる”を集める #フォトジェニックハント の旅。第6弾の舞台に選んだのは、函館!!
今回はモデルの斉藤アリスさん(@alicesaito1 )と一緒に、絵になる函館スポット&撮影テクをご紹介していきます♪
シリーズ記事はこちらから。
大正気分に浸れるレトロトレイン
函館空港へはもちろんAIRDOで!
函館空港から函館駅までは、約10分間隔で運行しているリムジンバスがおすすめ。駅までおよそ20分、運賃は410円でスムーズに主要観光エリアへ。
函館市内はとってもコンパクトなので、移動は小回りが効く路面電車がラクチン。市民の足として親しまれる「函館市電」ですが、中でも人気なのがこちらの「ハイカラ號」。
大正7年から昭和11まで実際に運行していた車両を、当時の姿に復元したレトロな車体。車掌さんらも当時の制服に身を包んでお出迎えしてくれます。
もちろん車両の中も、当時のまんま。透し模様が入った照明や籐のつり革、今では見ないですよね!
木のあたたかみを感じる車両に揺られて、のんびりと移動。窓の外には、函館らしい街並みが流れていきます。
ハイカラ號の運行時間は時刻表でチェック。現地では、リアルタイムの位置情報を教えてくれるサービス「ハイカラGO!」で確認すると便利です♩
函館市電●ハイカラ號の運行期間:4月15日〜10月31日、火・水曜休(5月3日・10月31日休)●料金:210円(2kmまで)、230円(4kmまで)、240円(7kmまで)、250円(7km超)、1日乗車券600円
YUKIも愛したアンティークカフェ
函館駅から市電に揺られ、末広電停へ。そこから徒歩2分、おとぎ話から飛び出してきたような外観がかわいい「グリーンゲイブルズ」にやってきました。
お店の名前「グリーンゲイブルズ」は、物語「赤毛のアン」でアンが住むことになるカスバート家の屋号であり、原作の題名でもあります。
店内には、レンガ壁を背にした暖炉やアンティークな家具が所狭しと並べられていました。思わず圧倒されてしまうほどの世界観。
ちなみに函館出身の歌手・YUKIさんも、かつてこのカフェの常連だったそう!
店内奥の「YUKIコーナー」には、本人からのお手紙も飾ってありました。ファンにとっては、まさに聖地とも言える場所! 地元での凱旋ライブの際は、行列ができたようです。
毎朝お店で手作りされる名物「いちごのシフォンケーキ」は、ミックスラズベリーといちごソースを生地に混ぜ込んでいるから、コク深い味わい(ドリンクセット900円)。
オーナーの米田時子さんは語ります。
「小さな頃見たアメリカのホームドラマに心を奪われてから、ずっとその世界観に憧れてきました。好きを詰め込んだこの空間を、これからも守っていきたいです」
初めて訪れたのにどこか懐かしさを感じられる、素敵なカフェでした。
グリーンゲイブルズ ●函館市末広町20-3●平日11:00〜16:30(土日〜17:00)●月曜休●0138-26-7644●全席禁煙●駐車場あり(3台)
日本1に選ばれた絶景をのぞむ坂
函館の代名詞ともいえるのが、急な坂に続く函館湾の絶景を観ることができる「八幡坂(はちまんざか)」。
映画やCMにもたびたび登場する有名な坂で、過去に行われた調査「観光で訪れたい坂の名所ベスト10」(NIKKEI STYLE)では、堂々の1位に!
そんな八幡坂には、撮りたくなるかわいいスポットが盛りだくさん。
こちらの消火栓は、めずらしい真っ黄色。これは昭和9年の大火をきっかけに防災都市函館を目指した際、参考にしたアメリカの消火栓が黄色かったことに由来するそう。
事前のインスタリサーチをふまえて、消火栓とのリンクコーデに(笑)。図らずも、イチョウともリンク! 旅先のフォトジェニックは衣装選びから始まっています。
こちらはピンク色の自動販売機。インスタ映えもバツグン!(場所は洋食屋「もみの木ダイニング」前)。
至るところに”かわいい”が潜んでいる八幡坂。フォトジェニックなお散歩を楽しんで♩
八幡坂●函館市元町、末広町●見学自由●0138-27-3333(函館市元町観光案内所)
元町に響く鐘の音はここから!
八幡坂を登った上にある「函館ハリストス正教会」。ポスターなどでもよく目にする、函館のシンボル的建物です。
こちらが入り口。赤茶の門がレトロでかわいい! 礼拝前などに鳴る鐘の音にちなんで、地元の人からは「ガンガン寺」と呼ばれているのだとか。
正面に広がる蔦におおわれた石壁も、女子に人気のフォトスポット。背景には「カトリック元町教会」が写り込み、これまた函館らしい一枚が撮れます。
階段を上って、教会へ。
ビザンチン建築の特徴的な装飾をたずさえた造りを見ていると、ここが函館であることも忘れてしまいそうでした…。
背の高い教会を撮るときは、自分が低くなりましょう。さらにレンズを仰ぐような角度に構えて、地面より空の比重が高くなるように。これで、天高く伸びる教会の存在感を強調できます。
函館ハリストス正教会●函館市元町3-13●10:00〜17:00(土曜〜16:00、日曜13:00〜16:00)●無休(日曜午前中と教会行事の際は見学不可、12月26日〜3月中旬は不定休)●0138-27-3333(函館市元町観光案内所)●館内見学:200円(献金として)●館内の撮影は禁止
城?いいえ町の集会所なんです。
ど〜〜〜ん! みなさん、この豪華絢爛なお城風の建物が、かつて町民の集会所だったなんて、信じられますか!?
ブルーグレー×イエローの色彩が美しい「旧函館区公会堂」。ルネサンス様式の柱彫刻に、唐草模様の破風飾りと、和洋折衷の独特の建築様式が特徴です。
外観に劣らず、中も贅沢なつくり。明治44年には皇太子殿下として行啓になられた大正天皇が、ここを宿舎として使用されたこともあるそう。
室内の改造も少なく家具たちの保存状態も非常によいことから、国の重要文化財にも選ばれています。
130坪の広さを誇る大広間の天井には、優美なシャンデリアが! たまらなくなって、踊りだす私たち(笑)。もしもタイムスリップ出来るなら、ここで開かれたステキな舞踏会に参加したい…!!
広間から出られるバルコニーには、函館港からの風が吹き抜けます。近くには「函館市旧イギリス領事館」や「旧相馬邸」など歴史的建築物が立ち並んでいます。合わせて訪れてみても◎。
奥行きのある廊下では、遠近法を活かして。カメラを窓枠にぴったりつけてアリスちゃんと同じ目線で見つめ返せば、手前がいい具体にボケて、臨場感ある1枚に!
函館市重要文化財旧函館区公会堂●函館市元町11-13●9:00〜19:00(4〜10月)、9:00〜17:00m(11月〜3月)●12月31日〜1月3日休(館内整理のた臨時休館する場合あり)●0138-22-1001●入館料:一般300円(旧イギリス領事館・北方民族資料館・文学館とのおトクな共通入館券もあり)
23時まで営業! 北欧風のおしゃカフェ
お散歩疲れを癒しにやってきたのは、大町駅から約3分のカフェ「ROMANTiCO ROMANTiCA」。地元の人には「ロマロマ」という愛称で親しまれています。
外観は函館らしいヨーロピアンレトロな見た目ですが…。
中に入ると、子ども部屋のような楽しい色使いがお目見え。カフェの入り口のドアは、大胆なレッド!
店に入るとまず目に飛び込んでくるのは、1面ずつ切り替えられたカラフルな壁たち。
北欧を意識したというインテリアには、細かなところにまでこだわりが詰まっていて、見ているだけで心がときめきます。
名物は、テーブル奥の「レモンパフェ」(750円)。レモンの爽やかな酸味とカスタードの甘さが、たまらない〜!
かわいいカフェでスイーツを撮るときは、お皿が見切れるほど寄って、水平アングルを意識して。空間までセットで捉えることで、自分の感じたときめきが伝わる写真になりますよ。
ん〜うまい! ちなみに函館のカフェの多くは夕方5時頃には閉店するところが多いものの、このカフェは23時まで営業。締めのデザートに訪れたり、バーの候補としてぜひチェックしておいて♩
ROMANTiCO ROMANTiCA●函館市弁天町15-12 1F●11:00〜23:00(L.O22:30)●火曜休●0138-23-6266
港は夕焼け×路地裏がロマンチック❤︎
日が暮れてきた頃、赤レンガ倉庫が立ち並ぶベイエリアへ。
ベイエリアはグルメやショッピングを一気に楽しめる人気スポットですが、「絵になる」を求める女子が行くべきは、あえての路地裏!
まずはインスタグラムで人気沸騰中の「#壁部」にエントリーしたくなるスポットでパシャり。大胆なレンガの一枚壁は、インスタ映え間違いなし!
壮大な壁を背にして立ったら、自分は小さく、ポーズはさりげなくがポイント。自分のちっぽけさと壁の高さが比較できるよう、思いっきり引きのアングルで。
ゆるやかに夜へと変わっていくこの時間は、ベイエリアがもっともロマンチックに染まるひととき。カップル旅なら、絶対にいい雰囲気になれそう。
カップルでない私たちは(笑)、赤レンガの先に沈む夕日の絶景を眺めながら、静かにため息を漏らしたのでした…。
あゝ、良き哉。函館や〜!
金森赤レンガ倉庫●函館市末広町14-16●見学自由●0138-27-5530(総合インフォメーション)
函館旅をおトクに楽しむ裏ワザ!
最後に、函館旅に行ってみて「これは初めての人に伝えたい!」を思った3つのサービスをご紹介して終わろうと思います。
①羽田空港のラウンジが神だった!
出発前は、羽田空港第2旅客ターミナルの「POWER LOUNGE NORTH」を使うべし。
3階52番ゲート付近、こちらの看板が目印です。利用料は大人1,080円ですが、指定の提携クレジットカードをお持ちなら無料に!(★)
ドリンクカウンターには、テイクフリーの新鮮ジュースやクロワッサンが。早起きして空港に向かうときは、朝ごはんは後回しなんてことも多いから、これは嬉しい。
すべての席にはコンセントが完備。出発前の充電もバッチリです。おいしいクロワッサン(数量限定)をいただきながら、優雅なモーニングタイム。早起きは3文の得なのであります。
羽田空港POWER LOUNGE NORTH●6:00〜21:30●03-6428-8255●140席(全席禁煙、喫煙スペースあり)●大人1,080円、小人(4〜12歳)540円、幼児(0歳〜3歳)無料
②市電は回数券が絶対おトク!
旅の道中、おそらく1日に何度も乗ることになる市電。
そこで買っておくとおトクなのが、「ICAS TICKET 市電専用1日乗車券」です。
こちら、湯の川から谷地頭までの範囲が乗り放題になる魔法のカード。
乗る方向を間違えたり(実際この旅の中でも何度か発生)、寄りたいカフェが見つかったときも移動はスイスイ ♩ 3回以上乗るなら、回数券がおトクです!
③トク旅北海道のクーポンを利用すべし!
「トク旅北海道」とは、毎年恒例の道内周遊キャンペーン。
札幌・函館・旭川・釧路・帯広・北見の道内6都市60箇所の対象施設で、温泉無料(!)や焼き菓子プレゼントなどのおトクなクーポンを配布しています。
スマホから無料で利用できるので、ぜひ活用しましょう!
(クーポン利用履歴がたまると、「道内ホテルペア宿泊券」などが当たるプレゼントもあるそう(北海道太っ腹すぎるw)ですよ!)
洗練された街でときめいて♡
レトロとモダン、西洋と和が混じり合い洗練されながら、独自のセンスを築き上げてきた函館。道中は、まるで別の国に来たかのように感じられる場面も少なくありませんでした。
とにかく「かわいい」が大好きな女子や、海外に行くまでもないけど非日常の世界観を味わいたい方にオススメです。
絵になる函館、ぜひ訪れてみてくださいね♩
書いた人:中村朝紗子
株式会社 Morning Labo 代表、撮影女子会ファウンダー&プロデューサー。女性誌でのライター経験を生かし、撮影女子会を軸としたフォトジェニック空間やイベントの企画・プロデュースを手がける。特技は少林寺拳法(高校時代全国2位!)、趣味はオムライス食べ比べ。本サイトではインスタ映えするコト・モノを探る連載「北海道のフォトジェニックハント」を担当中。
Twitter:@monichild
instagram:@nakamuraasako
スマホはテーブルの上、垂直の角度で構えて。フルーツの断面とシフォンケーキの高さがわかりやすいアングルで撮るのがポイント!